共用ホスティング

ConoHa WING マルチドメイン無制限で 4 サイト同時運用した実コスト¥75,000/年

公開: 2026-05-23 · 著者: GRAMSHIFT

個人開発でメディア帝国を月¥1,400で回す現実、4 サイト乗せた本音レビュー

ConoHa WING マルチドメイン無制限で 4 サイト同時運用した実コスト¥75,000/年

あなたが個人開発で複数メディアサイトを運営しようとしているなら、サーバー代の固定費が「サイト数の単純掛け算」になる構造を最も恐れているはずです。ConoHa WING スタンダードプラン (月¥1,400) のマルチドメイン無制限機能で 4 メディアサイトを 1 年同時運用した実コスト集計と、Xserver / さくらインターネット との料金比較、新規サブドメ追加の運用工数まで一次情報で公開します。

本記事の結論を先出しすると、以下の3点です。

  1. ConoHa WING スタンダードは月¥1,400 で **マルチドメイン無制限**、4 サイト乗せると 1 サイトあたり¥350/月 = サイト追加コスト 実質ゼロ
  2. 静的サイト (Astro / 自前 HTML エンジン / Hugo 等) のみなら 10 サイトでも余裕、WordPress 5サイト以上を並走させると別の上位プラン必要
  3. 競合は Xserver スタンダード (月¥990〜)、ロリポップ! ハイスピード (月¥550〜) で最安帯ではないが、ConoHa は VPS との一元管理 + 管理画面 UI の使いやすさで総合点勝ち

以下、4 サイト同時運用 1年の実数値ベースで判断軸を共有します。

ConoHa WING で運用している 4 サイトの実構成

ConoHa WING スタンダードプラン (月¥1,400、3年契約割引適用後) で以下の 4 メディアサイトを同時運用しています。

  • ai-pick.tech — AI ツール・プロンプト紹介メディア、4 言語対応 (ja/en/pt/es)、54記事
  • lab.ai-pick.tech — AI 自動化レシピサイト (サブドメイン)、14記事
  • saas-diary.com — 個人開発 SaaS ジャーニーメディア、34記事 (AdSense 申請主軸)
  • host.ai-pick.tech — レンタルサーバー / VPS 実運用記 (サブドメイン)、本サイト

全サイトとも 自前 HTML エンジン (lib/site-html-builder.mjs) で静的生成しており、WordPress は使っていません。WING のサーバーリソース消費は最小で、4 サイトでも管理画面のレスポンスは軽快です。

1 年運用の実コスト集計 (一次情報)

2026年5月時点での ConoHa 関連 年間コスト集計です。サイト追加の限界費用がゼロに近い構造が際立ちます。

項目年間額 (税込)備考
ConoHa WING スタンダード (3年契約)¥16,800月¥1,400 × 12ヶ月、マルチドメイン無制限
ConoHa VPS 2GB プラン¥43,296月¥3,608 × 12ヶ月、GramShift 本体用 (別契約)
ドメイン (.tech / .com / .jp 等 5本)¥15,000主に XServer ドメイン経由、平均 ¥3,000/年
年間合計¥75,096月平均 ¥6,258

WING に乗っている 4 サイトだけで按分すると、1 サイトあたり 年間 ¥7,950 (月平均 ¥663)。VPS を含めても 1 サイト 月¥1,565。サーバー代として個人開発 SaaS + メディア帝国 4 サイトが回るインフラ費用は、SaaS スタートアップ平均 (月数万円〜) と比較して 10 分の 1 以下です。

「サイト 5 個目を立ち上げるか」を悩むハードルが、心理的に大幅に下がります。1 サイト立ち上げる限界費用が ドメイン代 ¥1,500-3,000/年 のみ、サーバー代の追加負担はゼロ。これが ConoHa WING マルチドメイン無制限の最大の価値です。

WING で運用するサイトのリソース消費実測

「マルチドメイン無制限と言っても、4 サイト乗せたら遅くならない?」が最大の懸念ポイントだと思います。実測値で答えます。

計測項目4 サイト同時稼働時 実測WING スタンダード上限
ディスク使用量約 800MB300GB (0.3% 使用)
転送量 (月)10-20GB無制限
PHP プロセス同時数3-5 (静的サイトなので最小)上限あるが触れたことなし
レスポンス時間 (TTFB)50-150ms体感快適

静的サイトのみで運用しているため、PHP 実行はほぼ発生せず、サーバー負荷は最小です。10 サイト乗せても WING スタンダードで完全に余裕と推測されます (将来検証予定)。

WordPress 系を 5 サイト以上乗せると、PHP 実行が常時走るため別のリソース上限に当たります。WordPress 多用なら「ハイスピード」「プレミアム」プランへの上位移行検討、または静的サイトジェネレータ (Astro / Eleventy / 自前) への移行が現実解です。

新規サブドメ追加の実運用工数

「サイト追加コスト ゼロ」と言っても、運用工数はゼロではありません。実際に host.ai-pick.tech をサブドメ追加した時の工数を分解します。

  • 本人作業 (ConoHa 管理画面): サブドメ追加 + SSL 発行 + コンテンツキャッシュ OFF = 15分
  • SSL 発行待ち (Let's Encrypt 自動): 5-15分
  • GA4 プロパティ作成 (新規ドメイン分): 5-10分
  • サイトジェネレータの新サイト設定 (site-config.json 等): 30-60分
  • 初期記事 1 本目の執筆 + 公開: 30-60分 (ペアモデルで効率化)

合計で 1.5-3時間程度。これでドメイン代 ¥1,500-3,000/年だけで新規メディアサイトが立ち上がります。1 サイトの初年度コストが約 ¥3,000 = 月¥250 の感覚で実験できる構造は、個人開発の試行錯誤と相性が抜群です。

WING で 1 度ハマった落とし穴 — コンテンツキャッシュ

ConoHa WING 固有の罠が「コンテンツキャッシュ (microcache)」機能です。URL ベースで HTML レスポンスを数分キャッシュする機能で、デフォルト ON。

新規サイト立ち上げ時 + 開発中の改修時に「FTPS で確かに新ファイルを上げているのに、ブラウザでは旧版が表示される」現象が発生します。原因究明に 30 分使った経験あり。解決は「サイト管理 → 高速化 → コンテンツキャッシュ → OFF」。本番運用後は ON に戻して問題ありませんが、開発中・初期構築中は必ず OFF 推奨です。

新規サイト立ち上げのチェックリストに「コンテンツキャッシュ OFF」を必ず入れています。これだけで「変更が反映されない」事故を完全に回避できます。

競合プラン比較 — Xserver / さくら / ロリポップ との料金差

2026年5月時点での「マルチドメイン対応 + 静的サイト向き」共用ホスティング比較です。

サービス月額 (税込、12ヶ月契約)マルチドメインSSD個人開発視点の評価
ConoHa WING スタンダード約 ¥1,400無制限 ✅300GBVPS と一元管理、UI 日本語、本記事採用
Xserver スタンダード約 ¥990無制限 ✅300GB料金安、ただし管理画面 UI が古め
ロリポップ! ハイスピード約 ¥550無制限 ✅400GB料金優位、初心者向けで上級UIは弱め
さくらのレンタルサーバ スタンダード約 ¥500200個まで300GB老舗安定、UI が古めだが信頼性高い

料金だけ見れば ロリポップ! ハイスピード が ConoHa の 1/3 です。にもかかわらず ConoHa を選ぶ理由は以下:

  1. 同じ ConoHa アカウントで VPS + WING + ドメイン + メールが一元管理 — 管理画面の切り替えコストが地味に効く
  2. 管理画面 UI が現代的で使いやすい — Xserver / さくら の管理画面はサービス開始から数年経っており UI が古い、ConoHa は 2018年以降設計で日本語の使いやすさ際立つ
  3. SSL 自動発行 + コンテンツキャッシュ等の付加機能 — 設定が GUI で完結
  4. WING と VPS の連携 — 将来 WING からの脱却 (上位プラン or VPS 移行) も同じアカウントで完結

こんな個人開発者には ConoHa WING を推す

1 年運用後の実感として、以下のパターンに当てはまる個人開発者には ConoHa WING マルチドメイン無制限を強く推奨します。

  • 静的サイト中心で 3-10 サイト運用予定 — マルチドメイン無制限の費用対効果が最大化
  • VPS も並行運用したい — 同じ ConoHa アカウントで管理統一
  • 日本語管理画面を重視 — トラブル時の問い合わせも日本語
  • 料金より管理画面 UI を重視 — 月¥1,400 を「日本語サポート + UI」に支払う価値感

逆に「料金最優先、UI は英語でも OK、WordPress 中心」なら、ロリポップ! ハイスピード or Xserver スタンダード を比較検討する方が合理的です。フレームワーク選定と同じく、サーバー選びも「すでに動いている既存資産」より「これから作るもの」に最適なものを選ぶのが個人開発者の柔軟性です。

1 年使って気になった点 3つ (フェアレビュー)

ConoHa WING を推す立場の記事でも、フェアな視点で「ここが気になる」を 3 つ共有します。

  1. 料金は最安ではない — ロリポップ! ハイスピード (¥550) と比較すると 2.5倍、Xserver スタンダード (¥990) と比較しても割高。料金最優先なら ConoHa は選びにくい
  2. FTPS のみ、SSH 自由度低い — SSH アクセスは「SFTP 専用ユーザー」相当で、サーバー上で findtail -f を自由に叩けない。コマンド操作したい個人開発者は VPS を別途持つ必要あり (WING 単体では完結しない)
  3. microcache の罠がデフォルト ON — 開発中・初期構築中に「変更が反映されない」事故の原因。明示的に OFF にしておかないとハマる (本記事で詳細解説)

これらは「ConoHa の悪い面」ではなく「共用ホスティング全般の制約 + WING 固有の運用知見」です。1 年運用後でも乗り換えを検討するほどの不満ではなく、「最初に知っておけば良かった」程度の温度感です。料金重視か、運用工数重視かで判断軸が分かれます。

サーバー移管記カテゴリ、共用ホスティング 4 社徹底比較記事は近日公開予定 (比較記事カテゴリ)。

筆者: GRAMSHIFT — Instagram 自動運用 SaaS『GramShift』開発者、saas-diary.com / ai-pick.tech / lab.ai-pick.tech 等 複数メディア運営。ConoHa WING マルチドメイン無制限プランで 4 メディアサイトを 1 年並行運用中、合計月額 約 ¥6,258 で個人 SaaS + メディア帝国を回している。

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よくある質問

ConoHa WING スタンダードで何サイトまで運用できますか?

静的サイト中心であれば 10 サイト以上余裕で乗ります。実測で 4 サイト同時運用時のディスク使用量 約 800MB / 300GB 上限の 0.3% 程度、PHP プロセス数も最小です。WordPress 5 サイト以上を並走させるとリソース上限に当たり始めるため、その場合は上位プラン or 静的化を推奨します。

マルチドメイン無制限の追加コストは本当にゼロですか?

サーバー代の追加負担はゼロです。新規サイト立ち上げで発生するのはドメイン取得費 (.tech や .com で年¥1,500-3,000) のみ。1 サイトの初年度コストが月¥250 程度の感覚で立ち上げ可能で、試行錯誤と相性が抜群です。

新規サブドメ追加の作業時間はどれくらい?

本人作業 (ConoHa 管理画面でサブドメ追加 + SSL ON + コンテンツキャッシュ OFF) は 15分。SSL 発行待ち 5-15分。サイトジェネレータの新サイト設定と初期記事 1本目で 1-2時間。合計 1.5-3時間で新規メディアサイトが立ち上がります。

「コンテンツキャッシュ OFF」を忘れるとどうなりますか?

FTPS で新ファイルをアップロードしても、ブラウザでは旧版が表示される現象が発生します。本番運用後は ON で問題ありませんが、開発中・初期構築中は必ず OFF にしておかないと「デプロイしたのに反映されない」事故が起きます。新規サイト立ち上げチェックリストに必ず含めるべき項目です。